帯の柄について
帯は誂えものと譲っていただいたものを合わせて10本くらい持っていますが、個人的にはポイント柄の帯が一番好きです。
帯は柄の特徴によって全通、六通、ポイント柄の三種類あります。
全通というのは博多帯に多いのですが、端から端まで柄があるものです。献上帯をイメージしてもらえるといいかと思います。絵が描いてあるのではなく、織模様が全体に入っています。
六通は柄がおられているのですが、帯を胴に巻く1巻目は外からは見えないのでそこの部分を柄の無い布地を入れて繋いであるものです。袋帯に多いイメージがありますね。袋帯はただでさえ長さがある分重いので、どのみち外からは見えない1巻目の部分を無地にすることで厚さや重さ(そしてお値段)を抑えることができる、と言う配慮もあります。ケチなわけではありません。
ポイント柄、と言うのは帯の2巻目の前にくる部分(前から見える場所)とお太鼓の部分に刺繍や絵付けによって柄が描かれているもの。帯を締めるときにどこに柄を出したいかイメージしながら着付けをしなければいけないですが、綺麗に決まったときは可愛くて、着付けが上手になりたいと言うモチベーションに繋がってくれます。
ちなみに私のお気に入りのポイント柄の帯
想屋さんの猫の帯。 お太鼓に柄をうまく合わせるのが難しい。でもばちっと決まると嬉しさもひとしお。 越後染織さんの植物模様の帯 ポイント柄とはいえ、お太鼓部分はとっても大きく柄が描かれているので割と楽チン。
こうしてみると私は淡いお色の置物に濃い色の帯を合わせるのが好きみたいですね。帯締めも同じものを使用していたみたいです。
お着物のブログを書いている割に手持ちがあまり多くないので華やかなお着物の世界みたいなものは紹介できないのですが、これからもほそぼそと楽しんでいきたいと思っています。