ゼロからはじめる 小島慶子のきもの修行

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こんにちは。子供達との自粛生活ももう何周目に入ったかわかりません。毎日計算ドリル、漢字ドリルなどを地道に続ける子供達を見て、こんなマメな子に育つとは。。。と正直びっくりしています。
上の息子はピアノが好きなのか、毎日疲れたーと勉強に疲れるとピアノを練習しています。最近はピアノの先生が動画を送るとレビューをしてくれるのでそれが励みなのか、毎日熱心に練習しています。
Z会でも先生方が添削問題に対して採点してお手紙を書いてくださるので、毎月頑張って先生に提出しています。
見守ってくれる目があると人は頑張れるのですね。自粛は家族単位で閉じこもってはいますが、ネットなどで先生や友達に繋がっていけるので、孤独ではないですね。誰かと繋がれる毎日に感謝しています。

さて、元TBSアナウンサーの小島慶子さんがおきものの本を出していると聞いて、早速読んで見ました。小島慶子さんは女性誌の連載を拝読してから読みやすくて面白い文章を書く方だなと好感を持っていましたので、彼女の書くきもの本なら是非読んで見たいと思い取り寄せました。

小島慶子さんはすらっと背が高く腕脚がとっても長いので、着姿も堂々としてかっこいいのですが、やはり普通の反物ですと幅が狭く裄が足りないみたいで、小嶋さんはお誂えの時に苦労されるとのこと。

倹約家で現実主義の小島さんはなんとご自身のお着物は5枚、帯を6本とのこと。
今までエッセイやきもの本を出されている方々はそれはそれはたくさんのお着物と帯をお持ちで本の中のグラビアで数えきれないほどのコレクションを披露されていて、それが目にも楽しいのですが、小島さんのお持ちの着物紹介の部分は本の数ページで終わってしまいます。
見たところ、すべて袷の着物のようですが、単衣や夏物の時期はお召しにならないのでしょうか。それもとても合理的な判断で素晴らしいと思います。
小島慶子さんはすらっと背も高いので洋装もお似合いになりますから。

ただ、お着物や帯は少ないですが、コーディネートの幅が広く、一つ一つのお買い物を丁寧にこだわり抜いて選ばれているんだなあと思いました。
展示会や販売会に行きますとどれもこれも美しく華やかなものが多いのでアレもこれも欲しいと思うのですが、やはり手持ちの着物と組み合わせられるかどうかを考えないと常に同じ組み合わせでしか着られない、というのでは勿体無い。
とはいえ他の着物にも合わせられるか、ばかりに目がいってしまうと選ぶもの選ぶものが無難な感じになってしまって面白くない。
着物ははっきりいって高い買い物で、つくり手さんの技術や想い、時間などが詰まったものですから、妥協して選ぶのではなく、「もうこれを買ったら着物はいらない!」くらいの思い入れ、一目惚れのような高揚感を抱けないと買いたくないですよね。。
小島さんは25歳から本が発売されるまでの20年弱で、そういう出逢いを少しずつ重ねながら今のお着物や帯たちのコレクションに行き着いたのだと思うと、枚数は少なかったとしてもとても充実した着物ライフだなあと勉強になりました。

小島さんの場合は、ご本人がとてもしっかりされていたのに加えて、相性のいい呉服屋さんに着物を始めた時に巡り会えたことも大きいのかな、と思いました。
「青山 八木」という呉服屋さんのお二人が本の監修もされていて、ちょくちょく小島さんんとの対談のページで登場するのですが、お着物そのものやつくり手さんに対する情熱はもちろんんですが、一顧客である小島さんに対しても細やかな気配り気遣いが感じられて、こういう呉服屋さんに巡り会えたことも小島さんにとってとても幸せなことだったように感じます。
着物はきちんとお手入れをすれば長く着る事ができるものですが、お着物を作ったらそれで終わりではなく、ちょくちょくとお直しをしたり、シーズンごとにクリーニングをしたり、袷から単衣に仕立て直したり、丈を直したりと色々とお着物は手のかかるものです。
そんなお着物を長く愛用していく上で、信頼関係の出来上がった呉服屋さんというのはとても頼りになる存在です。
お着物では今まで生きてきた中では得ることのできなかった知識や情報がたくさんあって、一から自分で勉強するのは難しいですが、頼りになる先輩方に小さなこと、基本的なことから学べるのは着物生活をより楽しく送っていけるということに繋がりますものね。

この本は美しいお着物のグラビアを楽しみたい、という着物ファンの方にとってはそれほど面白いものではないかもしれませんが、色々な制約の中、少ないお着物しか持つことは叶わないだろうけど、そのお着物を自分にとって掛け替えのない1枚にしたい、と思っている方にとってはとても参考になる本です。
一つ一つのお着物に小島さんの愛着が感じられて、なんだかいいなあと感動しました。

もえ

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