着物の暑さ対策

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季節によってお着物のお仕立てが変わるということは以前書きましたが、このようなお約束が決まったのは、お着物を普段着として着用する習慣があった頃のこと。昭和の頃のお話ですね。昨今は温暖化で昔とは陽気が異なりますので季節のお着物のルールも変わってきました。

気候にあわせたお着物の工夫

三月の下旬になり、最高気温が20度を超えるような日がちらほらありますね。気温20度というと、もうゴールデンウィークくらいの気候ですと洋服の場合でもさすがにまだ長袖ですが、晴れの日はお外にずっといてお日様の光に当たっていると汗ばんでくる感じですよね。

お着物では五月の終わりまでは袷ですが、袷の場合、肌襦袢、長襦袢、お着物(袷で裏地あり)だと4枚上に着ている計算になり、流石に暑くて汗だくになってしまうことがあります。

特に帯を巻く胴体部分は先程の着物に加え、帯た伊達締め、帯板など重なりまくるのでさらに汗だくになってしまいます。

お着物は湿気に弱いですし、汗染みになってしまうのはイヤですので汗ワキパッドを入れるなど汗対策をするのはもちろんですが、少しでも涼しく過ごす必要があります。

お着物でできる暑さ対策

①肌着をきちんと着る

肌着をちゃんと内側に着て、汗をしっかり吸ってもらうことで汗が肌に残り、肌着や襦袢が肌にまとわりつく感じがなくなるので夏場の気持ち悪さが軽減されます。

肌着及び補正タオルやヒップパッドなどはできれば化繊ではなく綿や麻といった自然素材にすると汗を吸ってくれる上、速乾性もあるので風が通ったときにとても気持ちいいですよ。

②長襦袢を夏素材にする

夏用の長襦袢を下に着ることで風通しが良くなり袷でも過ごしやすくなりますよ。

夏用の長襦袢は絽、紗、麻の素材でできています。夏物だと白の長襦袢を着用しますが、袷や単衣と合わせて着る場合には色のついた長襦袢を着た方がいいですね。

自然素材の方がいいのはもちろんですが、汗を書くのでお手入れが簡単にできるものだといつでもさっぱりと着用できて気持ちいいですね。お洗濯できる絹素材もありますがほとんどは悉皆屋にお願いする必要があります。

麻素材は洗濯できますがシワになりやすいのできちんとお着物ハンガーにかけて形を整えてから干すようにしましょう。

最近では化繊でお手入れも簡単、吸湿速乾性にすぐれた素材もたくさん開発されているようです。技術の進歩って本当にありがたいですね。東レの爽竹という素材はシャリシャリとした触感で裾捌きがよく化繊でも着物や肌襦袢にまとわりつく感じがありません。

③着付け小物を夏仕様にする

ちっちゃなものですが地味に効果があります。帯枕をへちま素材にする、帯板や伊達締めをメッシュ素材にするなど、通気性の良い素材に小物を変えるだけでも体感温度が変わりますのでぜひやってみてください。

それでも暑かったら単衣を着ても大丈夫

最近では4月から夏日が観測される年もあり、5月になれば真夏日ということも少なくありません。そういうときに伝統的な季節を守るのは至難の技。

汗だくではせっかくおめかししたのに見目麗しくないですよね。お着物はあなたの美しさを際立たせるものであって欲しいです。

是非季節にとらわれず、もう何しても暑いのであれば単衣を是非着て大丈夫。暑いから着物をやめようと思うくらいなら単衣を着て着物を楽しめると素敵だと思います。

もえ

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