フォーマル着物に合わせる小物について−帯締、帯揚−

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入学式、卒業式など、式事の多い春ですが、お着物、帯とせっかく素敵なものをお召しなら、帯締や帯揚といった小物類にも少しこだわってみると、一気に装いがクラスアップしますよ。

フォーマル着物に合わせる小物ってカジュアルとは違うの?

帯締、帯揚共にフォーマル似合わせるものは淡目の色で金糸銀糸を使っているもの、と考えておけば間違いありません。
はっきりしたビビッドな色味のものは基本的にカジュアル向きです。
ただし、黒留袖、色留袖の第一礼装の場合は色は帯締帯揚共に使える色は金銀白と決まっています。以下では訪問着や附下といった準礼装、略礼装についてのルールです。

フォーマル用帯締について

フォーマル着物に合わせる帯締はまず平組、そして冠組(ゆるぎぐみと読みます)という組み方のものを使います。
平組は文字通り平たく組む編み方で、平組の帯締めの場合、表裏で色が違うものの場合、帯締めが正しく結べているかがすぐにわかってしまいますので丁寧に締めてくださいね。
冠組は紐の真ん中の部分で割れているようにみえる組み方がされています。元々貴い人の冠の装飾用の紐として編まれていたため、冠紐という名前がついています。そのため、冠組のお紐はとても格が高い組紐とされています。
入学式や卒業式といった〇〇式と名のつく行事にはあまり出すぎたファッションは好まれませんのでお着物や帯の色味に合わせた系統の淡い色味で上品なものを合わせれば間違いありません。
式事の時には帯留も避けたほうが無難です。基本的におしゃれ心、遊び心は式事の時には控えた方がよいです。
パーティーや食事会のような華やかさを表現したい場ではお着物帯とは違う色を差し色にしたり、ビビッドな色を使ってもいいでしょう。
こういう時には宝石をあしらっていたりアンティークのカメオなどを加工した帯留を合わせるのも素敵だと思います。
また、帯締の場合、夏用の帯締というものもあるのですが、夏用に透かして編んだものはカジュアル用に合わせるものが多いです。
帯締は色合いの淡目のものであれば通年使用できるので、季節によって帯締を変える必要はフォーマルではありません。

フォーマル用帯揚

帯揚は色柄でTPOの変化をつけます。基本は淡目で金糸銀糸の装飾が入っているもの。淡目の色味であれば金糸銀糸をあしらっていなくてもフォーマルに使用することができます。
帯締と違い帯揚は季節によって素材が変化します。袷にはふっくらしたボリュームのある縮緬、単衣には絽縮緬や綸子、夏物には絽を合わせます。
しぼりの生地も厚みがあって華やかさが出るのでお似合いですね。
帯揚は振袖以外ではあまり帯から出さず、ちらっと見えるのが素敵な装いと言われています。
アカデミー賞での松たか子さんのお着物姿をご覧になった方も多いかと思いますが、帯揚は正面からはほとんど見えていませんでしたね。
正面からほとんど見えないのに、体が横を向いた時に帯の上に本当に控えめに見える帯揚ってなんだか色っぽさを感じさせてくれます。

帯締と帯揚のフォーマルでのルールについて書いてみました。お着物や帯はお値段も高いものが多く、おいそれと購入できるものではありませんが、帯締や帯揚は比較的リーズナブルで場所も取らないのでちょっと素敵なものを見つけるとついつい買い足してしまいます。
私はまだまだ着物初心者ですのでたくさんのお着物を持っているわけではないのですが、いつもの着物と帯の組み合わせでも帯締と帯揚を変えるだけであら違うお着物?と思ってしまうくらい印象が変わるのが面白く、よくデパートや呉服店で小物コーナーをうろついてしまいます。
せっかくお着物や帯がとても立派なものだったとしても、帯締や帯揚がヨレヨレだったりくたびれたものだとまとまりのない感じになってしまいます。
せっかく素敵なイベントに行くのですから素敵なコーディネートでお出かけしてくださいね。

もえ

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